2015年11月11日水曜日

今注目のファイトケミカルで病気の予防・肌の老化予防・免疫力のUPです(2)

ちょっとした手間で病気の予防が出来て、お肌の老化を防ぎ、免疫力もアップするのなら、作って習慣にしてみる価値はあると思う。

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体内の毒素から体を守ってくれるファイトケミカル。

多くのファイトケミカルは熱に強いので、食材によっては加熱でファイトケミカルが摂取しやすくなるそうです。

ファイトケミカルは、植物の細胞と細胞膜の中にあるので、そのため細胞膜を破壊しないとからだに吸収することはできません。

食材を包丁で細かく刻んだり、ミキサーにかけたくらいでは、細胞の1つ1つまで破壊することができないので、ファイトケミカルの多くを摂取することは難しいようです。

生野菜ジュースに比べ、同じ野菜を煮出したスープ(上澄み)には、10~100倍もの抗酸化作用が潜んでいることが証明されています。

私達の生命維持に欠かせない酵素を摂取するには、野菜やくだものを生でなければ摂取できませんが、

抗酸化作用、免疫増強作用、抗がん効果に関していえば、サラダや生ジュースよりもスープにして摂取することの方がずっと大きな効果が得られるわけです。

≪簡単なファイトケミカルスープの作り方≫

キャベツ、たまねぎ、にんじん、カボチャをそれぞれ100gずつ用意
4種類の野菜を食べやすい大きさに切り、鍋に入れる。
(ルクルーゼなど琺瑯鍋が良い)
そこに、水1000ccを加え、沸騰させ、鍋に蓋をして弱火で30分間加熱する。
これでファイトケミカル基本スープの出来上がり。
調味料や食塩は一切加えません。

≪摂取の仕方≫

ファイトケミカルスープの一回の摂取量の目安は200cc。
一日の摂取量の目安は200cc~400cc。
空腹時、特に早朝時にコーヒーやお茶を飲む前に摂取します。
免疫力を高めたい、あるいは白血球を増やしたいと言う時は1日3~4回空腹時(早朝空腹時、食間、食前)に摂取します(1日量600cc~800cc)。
減量目的、ダイエット、メタボリック症候群の改善には1日2~3回(早朝空腹時、昼食前、帰宅直後)に摂取します。
暖かいスープはより効果があるが、夏は冷やしても問題ありません。

このスープには、ポリフェノール、ケルセチン、βカロテン、食物繊維などがたっぷり含まれています。
食事の前にスープを飲むと効率よくファイトケミカルが摂取できます。残った野菜は、スープと一緒に食べても良いし、味噌汁の具などに使います。

風邪気味の時は、たっぷりのショウガ、コショウ、ネギとチキンの手羽先を入れてファイトケミカルスープをつくります。
また、トマトやセロリを加えたりして、いろいろなスープができます。
カレー粉をいれれば、ファイトケミカルたっぷりのスープカレーもできます。

スープの他に、普段料理する時に出る野菜くず(たまねぎの皮、にんにくの皮、トマトのヘタ、かぼちゃのわたや種など)を両手のひら一杯分とお酒大さじ1と水1300CCを、30分位煮出すと、ファイトケミカルたっぷりの出汁の完成です。

植物が作るファイトケミカルが人間の体に素晴らしい効果をもたらす機能性成分であることが分かったのはごく最近のことで、

そのきっかけとなったのが、1990年にアメリカの国立がん研究所が開始した「デザイナー・フーズ・プロジェクト」です。

アメリカの国家プロジェクトとして、何千種類もの食品を科学的に調べ、がんの予防に効果のある順位に40種類の食品を選定しました。

そして、このリストに入ったのは、ニンニク・ニンジン・キャベツ・トマトなど、私たちが普段食べている野菜や果物などです。



その有効成分として、ファイトケミカルが注目されたんですね。

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2015年11月5日木曜日

今注目のファイトケミカルで病気の予防・肌の老化予防・免疫力のUPです(1)

どんどん医学や食べ物の研究が進んでいて、予防医学では食べ物を知ることが大事です。

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最近では当たり前のようによく聞くことの多いポリフェノールやイソフラボン、リコピンなどの植物性成分が、病気にかかりにくく、元気な生活が送れるための効果があることが解ってきています。

この植物性成分が【ファイトケミカル】です。

ハーバード大学(日本人医師も参加)では、免疫栄養学という学問を打ち立て、このファイトケミカルを研究していて、老廃物から発生する「活性酸素」を撃退できるのはファイトケミカルだけだという結論に達したそうです。

ファイトケミカルは、主に植物に含まれていて、野菜や果物からファイトケミカルを摂取出来ます。

五大栄養素の(糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)は体の素材を作り、生存する為に必要なエネルギー源を作りだす成分ですが、

近年では、この五大栄養素の過剰摂取が問題視されていますよね。

炭水化物や脂肪の取り過ぎ、ミネラルやビタミンの過剰摂取もいろいろな障害がおこることもあるのだそうです。

これに対して、ファイトケミカルは、
抗酸化作用、免疫増強作用、ガン抑制作用などの効果があり、体内の毒素から体を守ってくれます。

五大栄養素をバランスよく摂取しながら、ファイトケミカルをしっかり摂ることが大事なのです。

●抗酸化作用を持つファイトケミカル
・アントシアニン(ポリフェノール)=赤ワイン・紫イモ・赤しそ
強力な抗酸化作用があります
・プロアントシアニジン(ポリフェノール)=クランベリー
抗酸化作用はビタミンEの50倍、ビタミンCの20倍
・カテキン(ポリフェノール)=お茶
ビタミンEの約20倍の活性酸素除去力
・リコピン(カロチノイド)=トマト・スイカ
ビタミンEの100倍の抗酸化力

●免疫増強作用を持つファイトケミカル
・イソチオシアネート(イオウ化合物)=キャベツ 
免疫細胞の数を増し、活性化する
・システインスルホキシド(イオウ化合物)=ニンニクやネギ類
免疫細胞を活性酸素から守る
・プロアントシアニジン(ポリフェノール)=クランべリー、松樹皮  
抗ヒスタミン効果、炎症の軽減
・β-グルカン(糖質関連物質)=キノコ類
がん細胞を攻撃する免疫細胞を活性化する 
・オイゲノール(香気成分)=バナナ
免疫細胞の数を増し、活性化する

●抗ガン作用を持つファイトケミカル
・スルフォラファン=ブロッコリー、キャベツ
・アリルイソチアシアネート=ワサビ
・メチルシステインスルホキシド(イオウ化合物)=ニンニク、ネギ類
免疫細胞を活性酸素から守り、がんの発生や増殖を防ぐ
・イソフラボン(ポリフェノール・フラボノイド類)=大豆
女性ホルモン様作用、乳がんや前立腺がんに有効
・リコピン(カルチノイド)=スイカ、トマト
前立腺がん、肺がんの予防効果
・β-グルカン(糖質関連物質)=キノコ類
免疫細胞を活性化してがん細胞を攻撃

大切なことは、私達はファイトケミカルを自分で作れないので、ファイトケミカルのパワーを野菜や果物から摂取しなければならないのです。

一番効率よくファイトケミカルを吸収する為には・・・ つづきで。

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